freee支出管理 Fullプランの評判・口コミ

この会計ソフトは、いわゆる簿記の知識を持った経理担当者よりも、簿記の知識の少ないもしくはない人向けに作られています。そのため、仕訳の登録も普通とは異なっており、収入・支出、取引日、金額、取引内容を選択することで仕訳として登録されます。簿記の知識がなくとも簡単に仕訳が登録できるため、初心者向けの会計ソフトといえるでしょう。また、各金融機関やビジネスサービス、ポスレジ等とも幅広く連携していますので、クリック数回で仕訳の登録が完了してしまいます。昔ながらに振替伝票入力画面を開き、貸方・借方を選んで仕訳を登録する回数が格段に少なくなります。売掛金の消込が簡単にできるのも良い点です。 請求書作成機能も同システム内に備えており、請求書の作成・発行と同時に、売掛金の仕訳が計上されます。銀行取引データを受信して仕訳を登録する際、売掛金の入金について、該当する発行請求書を選択すると自動で請求書の消込もされるので、売掛金の消込の手間も抑えられます。他社製の場合、会計と請求が分離しているために、売掛金の消込をする際に別のソフトを経由するケースが多く見受けられますが、こちらの場合は比較的簡単です。一本の仕訳に「取引先」「品目」「メモタグ」をタグとして紐づけることで、従来の会計ソフトよりもより効果的な使い方も可能となります。従来の会計ソフトでは、勘定科目の下に補助科目（取引先ごとや口座ごとなど）を設定して、その補助科目ごとに取引を集計するようになっています。ですのであらかじめ決めた補助科目ごとにしか集計できないので、柔軟な集計はできませんでした。しかしfreeeの場合は、取引先・品目・メモタグなど複数のタグから集計することができるので、より効率的になります。また、試算表からもそれぞれのタグごとにページ遷移なくその状態で仕訳の確認ができるのも地味に良い点です。

経理初心者に向いている一方で、ある程度簿記の知識をもっている経理担当者や会計事務所担当者は苦手意識を持つことが多いかもしれません。振替伝票入力もできるのですが、いまいち見づらいです。また、従来の会計ソフトにある仕訳帳入力のようなものはなく、連続入力というのが代わりに存在しているのですが、預金ごと・口座ごとに入力していくときに口座の選択を誤ってしまうことが何度かあります。

仕訳の手入力を格段に省略できるため、会計業務に係る時間を大幅に減らし、学習機能により科目の選択ミス等も発生しにくくなります。実際に従来の会計ソフトで通帳を見ながら手入力していた頃と比べ、導入当初こそ学習の設定や科目の選択ミス等で時間はかかりましたが、2か月目3か月目とこなすごとに作業に要する時間がどんどん少なくなり、数カ月終えた段階で作業時間は1/4以下になっています。