R-PiCS V4の導入事例【日栄インテック株式会社 様】
異なる業務拠点で適正在庫化を実現!クラウド化でパフォーマンス向上!
- 業種
- 金属製品製造業
- 従業員規模
- 501~1000名
- 事業内容
- ・ 配管・電設資材の製造 / 販売 ・ 立体駐車場装置の企画 / 製造 / 販売 ・ LED照明の製造 / 販売 ・ 太陽光発電システムの製造 / 販売 ・ バーコードスキャナの企画 / 製造 / 販売 ・ 制御盤開発/ 製造 / 販売 ・ 機械 / 工具の販売 ・ 天井落下防止システムの製造/販売/施工
- 導入前の課題
- 異なる事業所のシステムを統一し、紙ベースでの連絡を一掃する
- 導入後の結果
- システム導入により適正在庫で運用が可能に!クラウド化でパフォーマンスアップ
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異なる事業所のシステムを統一し、紙ベースでの連絡を一掃する
当時の日栄インテック株式会社では、大きく分けて「外部環境」と「内部環境」の2つの問題があり、生産管理システムの導入を検討開始することとなった。システムの導入に携わった管理部 システム課の藤田剛志氏は、当時の状況を振り返って次のように語った。 「まず、外部環境によるシステム化の背景として、事業の多角化への対応がありました。当時、経営の多角化に伴って取り扱う製品が増加する中で、各事業所間のやり取りが非常に煩雑となっていました。そうした中で取引先のお客様がどんどんIT化を進めていたこともあり、それに追従するためにはシステム化は避けて通れない状況だったと思います」また、複数の事業所で運用する内部環境にも限界を感じていたという。 「内部環境としては、事業所ごとに異なるシステム運用をしていたのですが、その弊害が起きていました。例えば拠点ごとの生産業務における集計はすべて手でやらざるを得なかったので、かなりの時間をかけて作業を行っていたのです。その上、情報伝達が紙ベースで行われていたため、二重の意味でとても非効率な状況でした」
日栄インテック株式会社 管理部 システム課 課長 藤田 剛志氏
異なる拠点間の運用を統一できる
こうした状況もあってシステムの導入を検討することになったが、幾つかのコンペと比較した上で、結果的にJBアドバンスト・テクノロジーのR-PiCSを選定することになった。まず条件として拠点が複数にまたがるため、クライアント・サーバー型ではなくブラウザ対応のシステムである点がポイントになったという。 「システム導入の大きな目的として、事業所間での情報伝達が非効率な運用となっていましたが、これを解決することが必要でした。R-PiCSはWebブラウザに対応し、受注、出荷、製造計画、発注、工程までの業務を一気通貫で運用できる生産管理システムだったので、各事業所への展開が容易であるのもポイントとなりました」 また、実績豊富な国産パッケージであることも選定理由の一つとなった。 「コンペの中には著名な海外パッケージなどもありましたが、評価を進めていくと国際基準などで運用が決められていて、当社にとって不自由な部分もありました。国産パッケージにはこうしたローカライズのギャップという心配がないので、安心できました」こうしたシステム面以外に、選定の決め手となったのは「人」の部分も大きかったという。 「提案して頂いたSEの方への信頼感が大きかったと思います。過去の経験談などを交えて提案して頂いたこともあり、この先プロジェクトを推進していく上で安心してお任せ出来そうだという経験の豊富さがポイントになりました」
システム導入により適正在庫で運用が可能に!クラウド化でパフォーマンスアップ
「システム導入前の事業所間のやり取りは社内FAXが中心でした。そのため未着や言った言わないの問題が多く、とても非効率な運用を行っていました。しかし、システム導入後はこうしたトラブルが一切なくなり、ペーパーレス化、入力業務の省力化を実現できました」 また、システム導入前はExcelで管理している事業所も多かったため、コストがどんぶり勘定だったという。 「システム導入後は、まず量産品を中心に原価把握が出来るようになりました。その他にも資材在庫、仕掛在庫、中間部品などの管理ができるようになり、適正な在庫で運用することが可能になりました。しかしまだまだ改善の余地があるので、これからは個別原価の精度をさらに高めていきたいと考えています」 ただ、システム導入は一筋縄では行かない部分もあり、それなりに苦労もあったという。統合することによって起こる色々な問題は、やってみなければわからないものばかりだった。 「R-PiCS導入前は拠点ごとに複数のシステムが稼働していたのですが、それらを一つに統合するのは非常に大変でした。とくにスケーリングの部分では見積もりが難しく、例えば一斉に負荷がかかるピーク時にどの程度のパフォーマンスが必要なのか、こうした部分をJBATのSEの方に相談に乗ってもらいながら、1つずつ解決していきました」 【クラウド化によりさらなる飛躍を】 R-PiCSも導入後数年が経ち、ハードウェアの入れ替えが必要になってきたため、思い切ってシステム一式をクラウド環境へと載せ替えを実施することとなった。 当初は不安もあったが、導入後はネットワークを中心に大幅にパフォーマンスがアップすることとなった。それは当初想定していなかった改善効果もあったという。 「例えばオンプレミス環境でインフラをすべて整備するとなると、回線品質やハードウェアの冗長化、無停止などを考えるとかなり高額な費用がかかってしまいます。しかしクラウドであれば用意されたサービスを選ぶだけで済むので、実際のコストは非常に小さくて済みました」 また、クラウド化によって問題の切り分けが容易になったため、当初は原因不明だった事象がはっきりしたこともあったという。 「時折発生するパフォーマンスの低下について、クラウド化する前はR-PiCS側の問題と思っていたのですが、実は社内ネットワークのトラフィックが原因だったというケースも有りました。例えばウイルスパターンファイルの更新が負荷をかけていたのが原因だったのですが、当時のオンプレミス環境では切り分けることが困難だったため、原因究明が難しかったのです。現在はそこを完全に切り分けて運用しているため、お互いのシステムが干渉せずに安定稼働出来るようになりました」 また、クラウド化によってバックアップも容易に取れるようになったのも大きかった。 「これまでバックアップのダンプ作成が夜間に終了しきれず、営業時間開始までかかってしまうケースもありました。クラウドに移行したあとはスナップショットを取るだけで済みます。復旧も1時間程度で元通りに戻せるので、運用も非常にスムーズに行えています」 こうした改善もあり、結果として社内から情報システムへの問い合わせが激減することになったという。 「基幹システムを外部環境へ持っていくということもあり、移行前は不安もあったのですが、結果としては大正解でした。当社のような規模の企業にとってクラウド化は非常にオススメです。R-PiCSがWebアプリケーションだったので、すんなり移行できたのも大きかったですね」
R-PiCS V4
様々な生産方式に対応できる標準機能を搭載した生産管理システム。受注・製造・販売・会計管理などと連動し一貫した管理をサポートする。
JBアドバンスト・テクノロジー株式会社
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