TPiCS-Xの導入事例【株式会社富士 様】
生産活動に余裕が生まれ 残業も減。40%超えだった納期遅れがほぼゼロに
- 業種
- 業務用機械器具製造業
- 従業員規模
- 30名
- 事業内容
- 農業機械、産業機械、装置、部品の製造、販売
- 導入前の課題
- 「高い技術力」「専門性が高い仕事」の反面、業務の効率化が弱みに
- 導入後の結果
- 社内ルールを徹底し精度の高い生産管理を実現 4割超だった納期遅れが実質ゼロに
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「高い技術力」「専門性が高い仕事」の反面、業務の効率化が弱みに
「現場管理者など一部の人に負荷のかかっている現状を解消してあげたい」
藤井社長はかねてより「『受注があったらその情報を正確に把握し、必要な材料を正確に注文する。また、製造にかかる日数を正確に算出し、工場の中では作業者に対して適切な指示を行い、皆で納期を守る』。それが製造業の務めであり、そのシステム化は不可能ではない」という信念を持っていた。そして何よりも、「現場管理者など一部の人に負荷のかかっている現状を解消してあげたい」と思っていた。 このような状況を諦観していたわけではない。1980年代中頃流行していたオフィスコンピュータを用いた「生産管理らしきシステム」を導入、地元のソフトウェア会社にシステム構築を依頼、設備メーカーが社内向けに開発したシステムを導入・・・幾度も策は講じてきたものの、生産管理システムの導入はことごとく失敗した。 実は、システム化が浸透しなかったのは、システムそのものの問題よりも社内体制や従業員の意識のほうが深刻だった。 「製品ができたらそれで良し」という感じだった。「納期遅れは月に40% 以上あったと思います。納期が守れたものも、かなりの残業をして何とか間に合わせたものがほとんどでした」と製造部兼業務部部長の塩津聡氏は話す。
しっかりとしたコンセプト 最もやりたい個別受注品の工程管理が可能であること
過去一度提案頂いていたTPiCS導入を再検討
度重なる失敗経験を経た2009年、藤井社長は藁をもつかむ思いでTPiCSシステムインテグレータであるアイティーコーポレーション社長の石井武志氏に相談をすることとなった。過去に石井氏からTPiCSの提案を受けた当時、他のシステムに決まりかけていたため導入には至らなかったが、好印象を受けていた。 改めて説明を聞いてみるとコンセプトがしっかりしていて、当社が最もやりたい個別受注品の工程管理が可能なシステムであることがわかり、導入に至った。
社内ルールを徹底し精度の高い生産管理を実現 4割超だった納期遅れが実質ゼロに
㈱富士の生産管理システムが力強い成長曲線を描いている。過去、幾度かの失敗を経て、藁をもつかむ思いで導入したTPiCSが今では職場の隅々にまで浸透。在庫や工程管理が適正化され、ひと頃は40%以上あった納期遅れも実質ゼロとなった。「最近は『技術は一流、管理は三流』なんて、誰からも言われなくなりました。現状に満足することなく、さらなる上を目指し果敢に挑戦していきたい」と藤井康代社長は笑顔で話す。
TPiCS導入時期の前後3年間は生産管理担当者が3人も交代するなど、現場と管理担当との意思疎通も図れていなかった。 「現場の協力がなければシステムは動かない」「このままではTPiCSも宝の持ち腐れになりかねない」危機感を募らせた藤井社長は、製造部長の塩津氏を業務部長兼務の生産管理担当に据えた。塩津氏は毎週、全従業員を集めて学習会を開き、社内工程のルール作りと意識の統一を図った。 ルールが定着すると、在庫はさらに減り、現場に空きスペースが生まれた。 TPiCSの活用が軌道に乗ったことで、営業活動に時間が取れるようになり、受注が拡大。現場作業者の士気も高まり、業務上の無駄とりに率先して取り組むようになった。
TPiCS-X
変化する市場に対応するために、個別生産や繰返生産に特化した最新の生産管理システムです。製品の多様化に対応し、工場のスムーズな生産を実現します。
株式会社 ティーピクス研究所
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